狸です。

いつものように気まぐれです。

他のブログにポストした、コメントの天才・・・・じゃない転載です。

年金の制度や考え方については、誤解や勘違いが多く、誤解や勘違いが誤ってさも正しいように国民の皆さんに伝えられると、国民の皆さんに悪戯に不必要な不安感を与えてしまいます。国民年金や厚生年金の被保険者や受給者の皆さんに、不必要な不安感を抱いていただくことなく安心して公的年金を頼っていただけるように、いつも心掛けているつもりです。

さて、前置きが永くなりましたが、最近年金相談等でよく聞く国民年金や厚生年金に対する不安感の原因の一つに

「社会保険庁が不正をして年金を食い物にしているため、私達の年金が減る」

という内容の相談を良く受けます。確かに昨今発覚した社会保険庁や社会保険事務所の不正行為は良くないことですので、厳正に処罰する必要があるでしょう。

しかし、不正の内容は「国民年金資金を横領した」と言うわけではないですよね。最近では「不正免除の手続き」が話題の中心ですが、国民年金の受給額は

792,100円×(保険料を支払った期間+保険料半額免除の期間×2÷3+保険料全額免除の期間÷3)÷480

で計算されますので、免除期間が増えたところで、免除期間の分は国庫負担相当額しか支給されませんので、国民年金財政には何ら影響を与えません。

また、国民年金や厚生年金保険は国の一般会計から切り離して特別会計として管理していますので、国の一般会計の状況にかかわらず安定した財源を保てる仕組みになっています。

一般的に、国民年金や厚生年金保険が今にも破綻しそうな報道が続いていますが、現実には安定しております。また、将来の少子高齢化に備えて保険料の納付と給付のバランスを自動調整する仕組みもできていますので、理論上は破綻しない仕組みになっています。

もちろん理論上は破綻しないからと言って安心しているのでは、その後のフォローの微調整も怠りなくやっていますので、安心して下さい。